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ECサイトの機能一覧|必要な基本機能とあると便利な機能を徹底解説

ECサイトを構築する際、どのような機能が必要なのか、何から準備すればよいのか迷っていませんか?
ECサイトには商品管理や決済、受注管理など、商品の販売から発送までを支える機能があります。それぞれの役割を理解し、自社の運営方法に合った機能を選ぶことが重要です。
本記事では、ECサイトに必要な基本機能を一覧で紹介し、売上向上や業務効率化に役立つ便利な機能も解説します。さらに、ECサイトの種類による機能の違いや、導入時の選び方についても整理しました。
自社に必要な機能を把握することで、無駄なコストを抑えながら、運営しやすいECサイトを構築できます。
ECサイトに必要な基本機能一覧

ECサイトを運営するには、商品販売に必要な機能だけでなく、注文や在庫などを管理する仕組みも重要です。
ECサイトで商品を販売する際の流れを見ると、購入者からの注文受付後に決済の確認や発送などの業務が発生します。これらの業務を支える基本機能は、以下の10種類です。
| 基本機能 | 主な役割 |
| 商品管理機能 | 商品情報の登録・編集・公開 |
| 商品検索・絞り込み機能 | 条件に合う商品を探す |
| ショッピングカート機能 | 購入予定の商品を一時的に保存 |
| 会員登録・ログイン機能 | 会員情報の登録・認証 |
| 決済機能 | 商品代金の支払い処理 |
| 受注管理機能 | 注文内容や処理状況の管理 |
| 在庫管理機能 | 商品の在庫数や入出庫の管理 |
| 配送管理機能 | 発送手配や配送状況の管理 |
| 顧客管理機能 | 顧客情報や購入履歴の管理 |
| 問い合わせ管理機能 | 顧客からの質問や相談への対応 |
ここでは、ECサイトに必要な10種類の基本機能について、それぞれの役割や導入時のポイントを解説します。
商品管理機能
商品管理機能は、ECサイトで販売する商品の情報を登録・編集するための機能です。
購入者は商品ページの情報をもとに購入を判断するため、正確でわかりやすい情報を掲載する必要があります。商品管理機能では、主に以下の項目を設定します。
- 商品名・商品説明
- 販売価格
- 商品画像・動画
- サイズ・カラーなどの種類
- 商品カテゴリ
- 商品の公開・非公開
例えば、衣料品を販売する場合は、サイズやカラーごとに商品画像や販売価格を登録できます。商品の種類が多い店舗では、一括登録や更新機能を活用すると、個別に商品情報を編集する手間を減らせます。
商品情報を適切に管理することで、購入者へ正確な情報を提供しやすくなる点がメリットです。
※出典:Shopify「商品管理」
商品検索・絞り込み機能
商品検索・絞り込み機能は、購入者が希望する商品を効率よく見つけられるようにする機能です。
取り扱う商品が多いECサイトでは、商品名による検索に加え、条件を指定して商品を絞り込める仕組みが役立ちます。絞り込み機能を導入する際は、以下のような検索条件を設定できるか確認します。
- 商品カテゴリ
- 価格帯
- サイズ・カラー
- ブランド
- 販売状況
衣料品を扱うECサイトでは、サイズや価格帯を指定して商品を探せるように設定します。価格の安い順や新着順などの並べ替えにも対応していれば、購入者は希望に合う商品を比較しやすくなります。
自社の商品構成に合った検索条件を用意することで、商品を探しやすいECサイトの構築が可能です。
※出典:Shopify「Shopify Search & Discoveryを使用したフィルターの追加」
ショッピングカート機能
ショッピングカート機能は、購入者が選んだ商品を一時的に保存し、まとめて注文できるようにする機能です。
ECサイトを構築する際は、購入者が注文内容を確認し、数量の変更などを簡単に行える仕組みが重要になります。ショッピングカートには、以下のような機能が備わっているか確認します。
- 商品の追加・削除
- 購入数量の変更
- 商品代金の小計表示
- 送料を含めた合計金額の表示
- 購入手続きへの移動
例えば、購入者がカート内の数量を変更した場合、合計金額が自動的に更新される仕組みが必要です。
購入者が注文内容や支払金額を確認しやすいカートを用意することで、円滑に購入手続きを進められるECサイトを構築できます。
※出典:Shopify「テーマ設定のカスタマイズ」
会員登録・ログイン機能
会員登録・ログイン機能は、購入者のアカウントを作成し、登録情報を利用できるようにする機能です。
ECサイトに会員機能を導入すると、購入者が住所などを保存できるため、次回以降の注文時に入力する手間を減らせます。会員機能を選ぶ際は、以下の項目に対応しているか確認します。
- 新規会員登録
- メールアドレスなどによるログイン
- 登録情報の確認・変更
- お届け先住所の保存
- 注文履歴の確認
例えば、日用品を継続的に販売するECサイトでは、配送先住所を保存できる仕組みが役立ちます。また、購入時に会員登録を求めるかどうかも、導入時に検討する項目の1つです。会員登録なしで購入できる仕組みを選ぶこともできます。
販売する商品や顧客の利用方法に合わせて、必要な会員機能を選ぶことが重要です。
※出典:Shopify「顧客管理」
決済機能
決済機能は、購入者が希望する支払い方法を選び、商品代金を支払えるようにする機能です。
ECサイトを構築する際は、想定する購入者に合った決済方法を用意することが重要です。利用できる支払い方法が限られていると、購入を見送る可能性があります。主な決済方法は、以下のとおりです。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済
- 銀行振込
- QRコード決済
- 後払い決済
- キャリア決済
クレジットカード決済に対応する場合は、決済サービスとの連携方法や手数料を確認する必要があります。利用できる決済方法は、ECサイトの構築サービスや契約内容によって異なります。
決済機能を選ぶ際は、購入者の利便性に加え、安全性や運用コストも比較することが重要です。
※出典:Shopify「決済」
受注管理機能
受注管理機能は、購入者から受け付けた注文情報と、その処理状況を管理するための機能です。
ECサイトでは、注文受付から出荷までの進捗を把握できる仕組みが必要になります。注文情報をまとめて確認できれば、担当者による処理漏れの防止にも役立ちます。受注管理機能では、主に以下の情報の管理が必要です。
- 注文番号・注文日時
- 注文商品・数量
- 購入者・配送先情報
- 決済状況
- 注文の処理状況
未発送の注文だけを抽出できる機能があれば、出荷が必要な注文を把握しやすくなります。複数の担当者で注文を処理する場合は、対応状況を共有できる機能も有効です。
自社の受注件数や運営体制に合わせて、注文情報を確認・管理しやすい仕組みを選ぶことが重要です。
※出典:Shopify「注文管理」
在庫管理機能
在庫管理機能は、商品の在庫数を把握し、販売可能な数量を適切に管理するための機能です。
ECサイトでは在庫切れの商品を誤って販売しないよう、在庫状況を正確に反映する仕組みが必要です。在庫管理機能を選ぶ際は、以下の項目に対応しているか確認します。
- 商品ごとの在庫数の確認
- 入荷・出荷に伴う数量の更新
- 在庫切れ商品の管理
- 在庫数が少ない商品の確認
- サイズ・カラー別の在庫管理
例えば、サイズ展開のある衣料品を販売する場合は、サイズごとに在庫数を管理できる仕組みが役立ちます。実店舗とECサイトで同じ商品を販売する場合は、販売経路間で在庫情報を連携できる機能も有効です。
販売する商品の種類や販売経路に合わせて、必要な在庫管理機能を選ぶことが重要です。
※出典:Shopify「在庫とロケーション」
配送管理機能
配送管理機能は、注文された商品の発送手配や配送状況を管理するための機能です。
ECサイトを構築する際は、配送先や配送方法を正しく管理し、発送作業を円滑に進められる仕組みを整える必要があります。配送管理機能では、主に以下の項目を扱います。
- 配送先住所
- 配送方法・配送業者
- 送料
- 配送希望日時
- 発送状況
- 配送伝票番号
配送業者のシステムと連携できる機能を導入すれば、送り状の作成や伝票番号の登録を効率化できます。また、発送完了時に購入者へ通知できる仕組みがあれば、配送状況を伝える作業の負担も減らせます。
自社の配送方法や出荷件数に合わせて、発送業務を管理しやすい機能を選ぶことが重要です。
※出典:Shopify「注文管理」
顧客管理機能
顧客管理機能は、購入者の基本情報や購入履歴をまとめて管理するための機能です。
購入者ごとの情報を整理しておけば、過去の注文内容の確認や登録情報の更新を円滑に進められます。主な管理項目は、以下のとおりです。
- 氏名・連絡先
- 住所・配送先
- 購入商品・購入日時
- 累計購入金額
- 購入回数
- 会員情報
例えば、購入者から過去の注文について問い合わせがあった場合、該当する購入履歴を確認できます。購入者が住所を変更した際も、顧客情報を更新することで登録内容を最新の状態に保てます。
顧客情報を一元管理すれば、情報の確認や更新にかかる作業負担を軽減できる点がメリットです。
※出典:Shopify「顧客管理」
問い合わせ管理機能
問い合わせ管理機能は、購入者から寄せられる質問や相談を記録し、対応状況を管理するための機能です。
ECサイトでは購入前後の問い合わせに対応できるよう、顧客とのやり取りを記録する仕組みを整えることが重要です。問い合わせ管理機能では、主に以下の情報を扱います。
- 問い合わせ内容
- 顧客の連絡先
- 問い合わせ日時
- 対応担当者
- 対応状況・回答履歴
例えば、商品の配送遅延について問い合わせがあった場合、過去のやり取りを確認できれば対応を進めやすくなります。複数の担当者で対応する店舗では、問い合わせ履歴を共有できる仕組みも役立ちます。
問い合わせ件数や担当者数に合わせて、回答漏れや重複対応を防げる仕組みを整えることが重要です。
※出典:Shopify「お客様の管理」
ECサイトの購入者側にあると便利な機能

ECサイトでは、基本機能に加えて購入者の利便性を高める機能を導入することで、商品選びや購入手続きを支援できます。購入者側にあると便利な機能は、主に以下の8つです。
- レビュー・口コミ機能
- お気に入り・ほしいものリスト機能
- クーポン・ポイント機能
- レコメンド機能
- 再入荷通知・入荷お知らせ機能
- メール・プッシュ通知機能
- チャット・FAQ機能
- 多言語・多通貨対応機能
ここでは、各機能の役割と、ECサイトに導入する際のポイントについて解説します。
参考記事:Shopifyを使った越境ECの始め方|成功のコツを徹底解説!
レビュー・口コミ機能
レビュー・口コミ機能は、商品を購入した人の評価や感想をECサイトに掲載するための機能です。
実際に商品を使用した人の意見を掲載すると、購入者の商品選びに役立つ情報を提供できます。レビュー機能を導入する際は、以下の情報を掲載できるか確認します。
- 商品の評価(星の数など)
- 使用した感想
- 商品の写真・動画
- サイズ感や使い心地
衣料品のECサイトでは、購入者がサイズ感や着用時の感想を投稿できる仕組みが役立ちます。画像付きレビューに対応すれば、購入者が投稿した写真も商品選びの参考として掲載できます。
自社の商品に合ったレビュー項目を用意することで、購入者が商品を判断しやすい環境を整えられます。
※出典:
Shopify「Shop の商品レビュー」
Shopify「Shopの商品レビューとパートナーアプリの同期」
お気に入り・ほしいものリスト機能
お気に入り・ほしいものリスト機能は、購入者が気になる商品を保存し、後から確認できるようにする機能です。
購入を検討している商品を一覧で確認できる仕組みを設けることで、商品を再検索する手間を減らせます。
例えば、家具や家電など比較検討に時間がかかる商品を扱う場合、複数の商品を保存できる機能が役立ちます。購入者は登録した商品を一覧で確認し、価格やデザインなどを比較することが可能です。
Shopアプリには、保存した商品をコレクションとして整理できる機能もあります。商品を分類して管理できるため、購入候補が多い場合にも便利です。
比較検討されやすい商品を扱うECサイトでは、購入候補を保存できる機能の導入が選択肢になります。
※出典:Shopify「Shopアプリでの顧客体験」
クーポン・ポイント機能
クーポン・ポイント機能は、購入者に割引や特典を提供し、商品の購入を促すための機能です。
ECサイトに導入する際は、新規顧客の獲得やリピーターの増加など、目的に合わせた特典を設定することが重要となります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
| 機能 | 主な特徴 |
| クーポン | 割引コードなどを使って購入金額を値引きする |
| ポイント | 購入金額などに応じて特典を付与し、次回以降の購入に利用できるようにする |
例えば、新規顧客の購入を促したい場合は、初回購入者向けの割引クーポンを設定する方法があります。一方、継続購入を促したい場合は、購入金額に応じてポイントを付与する仕組みが効果的です。
導入する際は、販売促進の目的に合わせて割引条件や特典内容を設定することが重要です。
※出典:Shopify「ディスカウント」
レコメンド機能
レコメンド機能は、閲覧中の商品に関連する商品などを購入者へおすすめとして表示する機能です。
ECサイトに導入すると、購入者が探している商品に加え、関連商品や似た商品を紹介できるようになります。
例えば、スマートフォンの商品ページに対応するケースや充電器を表示すれば、周辺機器の購入も検討してもらえます。また、閲覧中の商品と似た商品を表示することで、購入者が複数の選択肢を比較できる仕組みも整えられます。
導入する際は、関連性の低い商品ばかり表示されないよう、商品の組み合わせや表示内容を確認することが重要です。
自社の商品構成に合ったおすすめ商品を表示することで、購入者の利便性と購入機会の向上が期待できます。
※出典:Shopify「Shopify Search & Discoveryでおすすめ商品をカスタマイズする」
再入荷通知・入荷お知らせ機能
再入荷通知・入荷お知らせ機能は、在庫切れの商品が再入荷した際に購入希望者へ通知するための機能です。
ECサイトに導入すると、在庫切れの商品を探している購入者へ販売再開の情報を届けられます。
例えば、サイズごとに在庫を管理する衣料品のECサイトでは、希望するサイズが再入荷した際に通知する仕組みが役立ちます。Shopアプリでは、保存した商品が再入荷した際にプッシュ通知を受け取ることが可能です。
こうした機能を利用する場合は、再入荷の情報と通知対象の商品が正しく対応しているか確認する必要があります。
在庫切れが発生しやすい商品を扱うECサイトでは、購入希望者へ再入荷を知らせる機能が販売機会の確保に役立ちます。
※出典:Shopify「Shopアプリでの顧客体験」
メール・プッシュ通知機能
メール・プッシュ通知機能は、ECサイトから購入者へ新商品やセールなどの情報を届けるための機能です。
購入者がECサイトを訪問していない場合も情報を発信できるため、再訪問や購入を促す手段として活用できます。配信する情報には、以下のようなものがあります。
- 新商品の発売情報
- セール・キャンペーン情報
- 期間限定クーポンの案内
- おすすめ商品の紹介
例えば、季節商品の販売開始に合わせて案内メールを送れば、過去に購入した顧客へ新商品を紹介できます。導入する際は、配信対象者の設定や配信停止の方法も確認する必要があります。広告・宣伝メールは、原則として受信者から事前に同意を得ることが必要です。
購入者の受信設定に配慮しながら情報を届けられる仕組みを整えることが重要です。
※出典:
Shopify「Shopify Messagingを使用してメールマーケティングキャンペーンを作成する」
消費者庁「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」
チャット・FAQ機能
チャット・FAQ機能は、購入者が商品や注文に関する疑問を解決できるようにする機能です。
ECサイトに導入すると、購入前後に生じる質問へ回答できる環境を整えられます。購入者が必要な情報を確認しやすくなる点がメリットです。
チャット機能では、担当者や自動応答システムが購入者からの質問に回答します。FAQ機能は、よくある質問と回答をあらかじめ掲載する仕組みです。例えば、送料や返品条件などをまとめて掲載すれば、購入者が問い合わせをせずに情報を確認できます。
問い合わせ内容や運営体制に合わせて、チャットとFAQを適切に組み合わせることが重要です。
※出典:
Shopify「Shopify Inbox」
Shopify「売上増加への対応」
多言語・多通貨対応機能
多言語・多通貨対応機能は、海外の購入者が使い慣れた言語や通貨で買い物できるようにする機能です。
海外向けのECサイトを構築する場合は、販売先の国や地域に合わせて商品情報や価格を表示する仕組みが必要になります。
多言語対応では、商品説明や購入手続きの画面を外国語で表示できます。多通貨対応では、商品価格を現地通貨で表示することが可能です。
例えば、アメリカ向けに販売する場合は、英語の商品説明や米ドルでの価格表示を用意します。導入時は、構築サービスが販売先に必要な言語や通貨へ対応しているか確認することが重要です。
販売先の地域に合った表示機能を用意することで、海外の購入者が商品情報や価格を理解しやすくなります。
※出典:
Shopify「マーケットのローカライズを設定する」
Shopify「マーケットの通貨の設定」
ECサイト運営者側にあると便利な機能

ECサイトでは、商品の販売に必要な基本機能だけでなく、売上向上や運営業務の効率化を支える機能も重要です。運営者側にあると便利な機能は、主に以下の7つです。
- 売上・アクセス分析機能
- 顧客・購買データ分析機能
- メールマーケティング機能
- キャンペーン管理機能
- コンテンツ管理機能
- 外部サービス連携機能
- 業務自動化・一元管理機能
それぞれの機能の役割と、ECサイト運営での活用方法について解説します。
売上・アクセス分析機能
売上・アクセス分析機能は、ECサイトの販売実績や訪問状況を数値で把握するための機能です。
売上の変化や購入者の行動を確認することで、改善が必要な箇所を見つけやすくなります。主に分析できる項目は、以下のとおりです。
- 売上金額・注文数
- サイトへのアクセス数
- 商品ごとの販売実績
- 購入率(コンバージョン率)
例えば、アクセス数が増えているにもかかわらず購入率が低い場合、商品ページや購入手続きに改善の余地がないか確認できます。
数値をもとに運営状況を把握することで、客観的な根拠に基づいた改善策を検討できます。
※出典:Shopify「Shopifyのストア分析」
顧客・購買データ分析機能
顧客・購買データ分析機能は、購入履歴や購入頻度などを集計し、顧客の購入傾向を把握するための機能です。
顧客管理機能が情報の記録や更新を担い、分析機能は蓄積した情報を集計して傾向を調べます。
例えば、購入回数や購入金額を集計すれば、継続して購入する顧客の割合や売上への貢献度を確認できます。最終購入日をもとに、一定期間購入がない顧客の人数を把握することも可能です。
購入状況を数値で確認できる仕組みを用意することで、顧客の特徴を把握しやすくなります。
※出典:Shopify「顧客セグメンテーション」
メールマーケティング機能
メールマーケティング機能は、顧客に配信するメールを作成・管理し、販売促進に活用する機能です。
配信対象や送信時期を設定できるため、目的に合わせた情報発信を行えます。
例えば、過去に特定の商品を購入した顧客へ、関連商品の案内メールを送ることが可能です。また、メールの開封状況やリンクのクリック状況を確認できるサービスもあります。配信結果を分析すれば、件名や配信内容の改善に役立てられます。
購入者への通知機能とは異なり、配信対象の設定から効果測定まで管理できる点が特徴です。
※出典:Shopify「Shopify Messagingのメールマーケティングキャンペーン」
キャンペーン管理機能
キャンペーン管理機能は、セールや割引などの販売促進施策を設定・管理する機能です。
対象商品や実施期間、割引条件を管理することで、計画的なキャンペーン運営が可能になります。
期間限定セールでは、開始日と終了日を設定して対象商品の価格を調整できます。一定金額以上の購入者に割引を適用したり、特定の顧客だけが利用できるクーポンを発行したりする方法もあります。
購入者側のクーポン機能に対して、運営者側では割引条件や対象者を適切に設定することが重要です。
※出典:Shopify「ディスカウントの管理と編集」
コンテンツ管理機能
コンテンツ管理機能は、ECサイト内の記事やお知らせなどを作成・更新するための機能です。
商品ページ以外にも情報を掲載することで、購入者へ商品の魅力や活用方法を伝えられます。
例えば、食品を販売するECサイトでは、商品を使ったレシピや保存方法を記事として掲載できます。新商品の紹介記事やイベント情報を公開すれば、購入者へ継続的に情報を届けることも可能です。
記事の公開日時を設定できるサービスもあり、情報発信を計画的に進められます。
商品販売だけでなく、購入者との接点を増やすためにも役立つ機能です。
※出典:Shopify「ブログ記事の追加と管理」
外部サービス連携機能
外部サービス連携機能は、ECサイトとほかのシステムを接続し、データを共有するための機能です。
既存の業務システムと連携することで、情報を手作業で転記する負担を減らせます。連携先としては、以下のようなサービスがあります。
- 会計システム
- 在庫管理システム
- 配送管理システム
- 顧客管理システム
会計システムと売上データを連携すれば、経理担当者が取引情報を入力する手間を省けます。ただし、利用できる連携先はECサイトの構築サービスによって異なります。導入前に対応状況を確認することが重要です。
※出典:Shopify「Shopifyストア用のアプリ」
業務自動化・一元管理機能
業務自動化・一元管理機能は、定型作業の処理と複数の業務情報の管理を効率化する機能です。
業務自動化では、処理を開始する条件と実行内容をあらかじめ設定し、繰り返し発生する作業を自動的に進められます。例えば、Shopify Flowでは注文の作成をきっかけに、指定した条件に応じて処理を実行する仕組みを設定できます。
一元管理は、受注情報や処理状況などをまとめて確認するための仕組みです。情報を探すために複数の画面を切り替える手間を減らせます。
業務内容に応じて自動化と一元管理を活用すれば、日常業務を効率よく進められます。
※出典:
Shopify「Shopify Flow」
Shopify「注文管理」
ECサイトの種類によって機能はどう違う?

ECサイトは、構築方法によって利用できる機能やカスタマイズの自由度が異なります。
主な種類はモール型と自社型の2つです。自社型にはASPやECパッケージなどがあり、構築方法によって機能の追加や管理方法に違いがあります。
ここでは、ECサイトの種類による機能の違いを比較し、自社に合った構築方法を選ぶためのポイントを解説します。
モール型ECサイトの特徴と利用できる機能
モール型ECサイトは、既存のショッピングモールに出店し、提供されている機能を利用して販売する方式です。
楽天市場やAmazonなどが代表例で、ECサイトの構築に必要な機能を一から開発する必要がありません。例えば、楽天市場では以下のような機能を利用できます。
- 商品ページの作成
- 受注管理
- メール配信
- 売上・アクセス分析
これらの機能を活用することで、ECサイトの運営経験が少ない事業者でも販売を始めやすくなります。ただし、利用できる機能やデザインの変更範囲は、各モールの仕様や規約に従う必要があります。
※出典:楽天市場「店舗運営システム『RMS』とは」
自社型ECサイトの特徴と利用できる機能
自社型ECサイトは、自社でネットショップを構築し、機能やデザインを事業内容に合わせて設定する方式です。
ShopifyやBASEなどのサービスを利用すれば、基本機能を備えたECサイトを構築できます。自社型では、以下のような機能を追加・調整できるサービスがあります。
- 商品ページのデザイン変更
- クーポン・セール機能
- レビュー・口コミ機能
- 外部システムとの連携
例えば、Shopifyではアプリを導入することで、標準機能に加えて必要な機能を拡張できます。ただし、追加できる機能や変更範囲は利用するサービスによって異なるため、事前の確認が必要です。
※出典:
Shopify「アプリでテーマを拡張する」
BASE「Apps(追加機能)について」
ECパッケージ・ASP・クラウド型の違い
自社型ECサイトには複数の構築方法があり、それぞれ機能の拡張性やシステムの管理方法が異なります。
主な構築方法の特徴は、以下のとおりです。
| 構築方法 | 主な特徴 |
| ECパッケージ | 既存システムをもとに独自機能を開発しやすい |
| ASP | 提供される機能を利用して比較的手軽に構築できる |
| クラウド型 | クラウド上のシステムを利用して運営できる |
独自の販売方法に合わせて機能を開発したい場合は、ECパッケージが選択肢です。
一方、初期の構築負担を抑えたい場合はASPが適しています。なお、ASPもクラウド上で提供される場合があり、サービスによって分類が重なることがあります。
構築方法を選ぶ際は、必要な機能とカスタマイズの範囲を確認することが重要です。
※出典:ecbeing「ecbeingの標準機能」
モール型と自社型の機能を比較
モール型と自社型では、基本的な販売機能だけでなく、デザインや機能を変更できる範囲に違いがあります。
主な違いを以下の表にまとめました。
| 比較項目 | モール型 | 自社型 |
| 商品・受注管理 | モールの機能を利用 | 構築サービスの機能を利用 |
| デザイン | モールの仕様による制限あり | 比較的自由に変更できる |
| 機能追加 | モールが認める範囲 | アプリや開発で拡張可能 |
| 顧客情報の活用 | モールの規約に従う | 自社で管理・活用しやすい |
| システム管理 | モール側が中心 | 構築方法によって異なる |
モール型は、用意された機能を活用して販売を始めたい事業者に向いています。一方、自社型は、独自のデザインや機能を取り入れたい場合に適した選択肢です。
必要な機能と運営体制を整理し、それぞれの特徴を比較して選ぶことが重要です。
※出典:
楽天市場「店舗運営システム『RMS』とは」
Shopify「テーマのカスタマイズ」
ECサイトの機能を活用して運営を効率化する方法

ECサイトの運営を効率化するには、導入した機能を業務の流れに合わせて活用することが重要です。受注処理や顧客対応などの業務に適した機能を組み合わせることで、手作業による負担やミスを減らせます。
ここでは、ECサイトの機能を活用した4つの効率化方法について解説します。
受注・在庫・配送業務を一元管理する
受注・在庫・配送業務を一元管理することで、情報の確認や転記にかかる作業を減らせます。
それぞれの情報を別々に管理していると、注文内容を確認するたびに複数のシステムを操作する必要があります。一元管理できる仕組みを導入すれば、関連する情報をまとめて確認することが可能です。
例えば、注文を受け付けた際に在庫数を更新し、発送担当者へ出荷情報を連携する仕組みがあります。注文内容を手作業で入力し直す必要がなくなり、転記ミスの防止にも役立ちます。
特に注文数が多いECサイトでは、受注から発送までの情報を連携させることが、日々の業務負担を減らすポイントです。
※出典:Shopify「注文管理」
顧客データを活用してマーケティングを行う
顧客データを活用することで、購入者の特徴に合わせたマーケティング施策を効率よく実施できます。
購入履歴や購入頻度などをもとに顧客を分類すれば、それぞれの購入状況に合った情報を届けられます。例えば、以下のように顧客を分類して施策を検討する方法です。
| 顧客の特徴 | 分類の基準 | マーケティング施策の例 |
| 初回購入者 | 購入回数が1回 | 次回購入向けの特典を案内 |
| リピーター | 購入回数が2回以上 | 関連商品や新商品を紹介 |
| 長期間購入がない顧客 | 最終購入日から一定期間が経過 | 再購入向けのキャンペーンを案内 |
顧客を分類した後は、それぞれの購入状況に合った案内を用意することが重要です。顧客の関心に合う情報を届けることで、不要な案内を減らしながら再購入を促せます。
※出典:Shopify「顧客セグメンテーション」
定型業務を自動化して作業負担を減らす
定型業務を効率化するには、作業回数が多く、処理条件が明確な業務から自動化することが重要です。
日常業務を整理し、同じ操作を繰り返している作業や、一定の条件で処理できる作業を洗い出します。例えば、以下のような業務は自動化の対象になります。
- 特定の条件に合う注文へのタグ付け
- 在庫数が一定以下になった際の通知
- 注文内容に応じた担当者への通知
- 顧客情報に応じた管理用タグの付与
自動化する業務を決めた後は、実行する条件と処理内容を設定します。導入後も結果を確認し、想定どおりに動作しているかを検証することが重要です。
手作業が多い業務から段階的に自動化することで、運営担当者の作業負担を減らせます。
※出典:
Shopify「Shopify Flow」
Shopify「Shopify Flowのアクションについて」
データ分析をもとにサイトを改善する
ECサイトの改善では、売上やアクセス数などのデータを分析し、課題に応じた対策を実施することが重要です。
数値を定期的に確認すると、購入状況の変化や売上が伸び悩んでいる商品を把握しやすくなります。例えば、商品ページへのアクセスが多いのに購入率が低い場合は、商品説明や画像などを見直す方法があります。
商品画像を追加した後は、購入率の変化を確認し、改善前後の数値を比較することが可能です。ただし、購入率は価格や集客経路などにも左右されるため、複数の指標を合わせて判断する必要があります。
改善後も数値を検証することで、課題に合わせたECサイト運営を進められます。
※出典:Shopify「Shopifyのストア分析」
ECサイトの機能に関するよくある質問

ECサイトの構築を検討する際は、必要な機能や導入費用、運用開始後の機能追加などについて疑問が生じることがあります。
ここでは、ECサイトの機能に関するよくある5つの質問について解説します。
ECサイトには最低限どのような機能が必要?
ECサイトには、販売する商品や提供方法に応じて、注文受付から商品提供までを支える機能が必要です。
物理的な商品を販売する場合は、主に以下の機能を用意します。
- 商品管理機能:販売する商品を登録・編集する
- カート機能:購入予定の商品をまとめる
- 決済機能:商品代金の支払いを受け付ける
- 受注管理機能:注文内容や処理状況を管理する
- 在庫管理機能:販売可能な数量を把握する
- 配送管理機能:発送手配や配送情報を管理する
例えば、衣料品を販売する場合は、サイズごとの在庫数を管理しながら商品を発送します。一方、ダウンロード商品では物理的な配送が不要なため、購入後にデータを提供する仕組みが必要です。
商品を提供する方法に合わせて、必要な機能を選ぶことが重要です。
※出典:Shopify「概要」
無料で使えるECサイトにも基本機能はある?
無料で利用できるECサイト作成サービスにも、商品管理や決済、受注管理などの基本機能があります。
初期費用や月額費用が無料のサービスを選べば、ネットショップの開設にかかる費用を抑えられます。
例えば、BASEのスタンダードプランでは、初期費用と月額費用が無料です。商品登録や注文管理などの機能を利用できるため、小規模なネットショップでも販売を始められます。
なお、BASEでは商品が売れた際に決済手数料やサービス利用料が発生します。追加機能によっては、別途費用が必要になる場合もあるので注意が必要です。
無料プランを選ぶ際は、基本機能の充実度だけでなく、販売時の手数料や追加費用も確認することが重要です。
※出典:BASE「スタンダードプランとはなんですか」
ECサイトの機能は後から追加できる?
ECサイトの機能は、利用している構築サービスやシステムによって後から追加できる場合があります。
運営開始時にすべての機能を用意する必要はなく、事業の成長に合わせて拡張する方法もあります。Shopifyでは専用のアプリをインストールすることで、レビュー表示やチャットなどの機能が追加可能です。
一方、機能の追加方法や対応範囲はサービスごとに異なります。利用中のプランやシステムによっては、希望する機能を導入できない場合もあるため注意が必要です。
将来的に機能を増やす予定がある場合は、導入前に拡張性や外部サービスとの連携状況を確認しておくことが重要です。
※出典:Shopify「Shopifyストア用のアプリ」
モール型と自社型では機能にどのような違いがある?
モール型と自社型の主な違いは、機能の追加やデザイン変更などを自由に行える範囲です。
モール型では、運営会社が提供する店舗管理システムを利用します。例えば、楽天市場ではRMSを使って商品登録や受注管理、売上分析などを行えます。
一方、自社型では構築サービスの仕様に応じて、機能の追加やデザイン変更が可能です。例えば、Shopifyではアプリを利用することで、レビュー表示などの機能を追加できます。
モール型は既存の仕組みを活用したい場合、自社型は必要な機能を組み合わせて運営したい場合に適しています。
※出典:
楽天市場「店舗運営システム『RMS』とは」
Shopify「アプリでテーマを拡張する」
ECサイトの機能を選ぶときに注意することは?
ECサイトの機能を選ぶ際は、自社の運営に必要な機能を整理し、導入費用や運用負担も含めて比較することが重要です。
多くの機能を導入しても、実際の業務で利用しなければ費用や管理の負担が増える可能性があります。機能を選ぶ際は、以下のポイントを確認するとよいでしょう。
- 販売する商品に必要な機能があるか
- 購入者が使いやすい仕組みか
- 運営担当者が無理なく管理できるか
- 初期費用や月額費用が予算に収まるか
- 将来的な機能追加に対応できるか
例えば、実店舗とネットショップを併用する場合は、在庫情報を連携できる機能が役立ちます。
導入目的と業務上の優先順位を明確にし、必要な機能から選ぶことで、無駄の少ないECサイトを構築できます。
※出典:Shopify「概要」
必要な機能を把握して自社に合ったECサイトを構築しよう

ECサイトには商品管理や決済、受注管理など、商品の販売を支えるさまざまな機能があります。レビューやクーポンなどの機能を組み合わせることで、購入者の利便性も高められます。
必要な機能は、事業規模や販売する商品によって異なります。自社の運営方法を整理し、費用や拡張性も考慮して選ぶことが重要です。
また、ECサイトの運営を効率化するには、注文受付から返品・交換までの業務を円滑に進める仕組みも欠かせません。