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ec物流とは?効率化を図る4つの改善ポイントやおすすめの物流会社4選

ec物流とは、商品購入から配送、返品対応などECサイトでのショッピングに関する物流活動全般をカバーしてくれる頼もしい存在です。
ECサイトを開設・運営するにあたって「うちもec物流の導入を検討しなければ」と考えている方もいるでしょう。
本記事ではec物流について、効率化を図る4つの改善ポイントやおすすめの物流会社を4選解説します。
ec物流とは?

ec物流とは、電子商取引(ec)における商品の物流を指します。
具体的には、商品の保管、梱包、配送、配達後のフォロー、返品対応などECサイト運営にとって重要な物流業務全般を含む大切な存在です。
ec物流は、ecビジネスを効率的に運営し、顧客にスムーズな配送体験を提供するのに役立ちます。
また、小売業者が自社の物流プロセスを外部にアウトソーシングすることで、リソースと時間を節約し、成長に注力できるという点も大きなメリットでしょう。
ec物流倉庫は6種類ある
ec物流倉庫には6種類あります。
| 倉庫 | 概要 |
| 自動化倉庫 | 商品の入庫から出庫までの作業を自動化した倉庫 |
| 温度管理倉庫 | 温度と湿度の管理が可能な倉庫 |
| 危険物倉庫 | 引火物質、爆発を起こす危険性がある物質などを保管する倉庫 |
| クロスドッキング倉庫 | 入荷した貨物を在庫は保管せず、そのまま仕分けを行って出荷をする倉庫 |
| 3PL倉庫 | 倉庫での在庫管理や輸送などの物流業務を専門的な物流のノウハウを持つ第三者企業が運営する倉庫 |
これらの倉庫は、ecサイトで取り扱う商品の種類や求められるニーズによって組み合わされるケースが多いでしょう。
特に、幅広いニーズに対応するecサイトを運営するのであれば、それに伴って特化するec物流倉庫は異なります。
加えて、倉庫に最新技術や効率的なシステムを導入することによって、顧客が注文した商品を安全に管理できることや、迅速かつ正確な配送につながります。
ec物流の特徴

次はec物流の特徴を5つ解説します。
個人宅への出荷がメイン
ec物流はBtoC(Business to Consumer)でのビジネスモデルが多いため、企業から個人宅への配送がメインとなります。
ecサイトを利用するユーザーの多くは「個人」または「一般家庭」と考えられるため、法人(BtoB)への出荷と違い、複雑な作業は必要ないケースも多いでしょう。
多品種小ロットで在庫管理
多品種小ロットとは「多種類の製品を少量ずつ製造する生産方式」のことです。
ec物流はBtoCを対象としている、と解説したように、利用するユーザーは「顧客」「一般家庭」となるため、多種多様な商品の在庫管理が必須となります。
例えば「日用雑貨」「電化製品」「ファッション」はもちろん「食料品」「飲料」なども取り扱うことも多いです。
BtoB向けのように一つの商品を大量に生産するわけではなく、製品に合わせて作業工程や工数などが複雑である半面、顧客ニーズに合わせた生産ができる点がメリットです。
配送先は多いが商品自体の量は少なめ
ec物流は「顧客」「一般家庭」が対象となるため、配送先は多く商品の量は少なめです。
一方BtoBの場合は「配送先は少なく、商品の量は多い」という違いがあります。
ec物流の対象となるBtoCの場合、配送先の多さはもちろん、個々の配送ごとにかかる送料や梱包材などの固定コストがかかるという課題も挙げられるでしょう。
受注から納品までの業務スピードが重視される
ecサイトを利用する顧客にとって「お家で気軽に商品が購入できる」という利便性以外にも「商品の注文から家に届くまでのスピード」も重視します。
例えば「この商品が欲しいけれど、買いに行く時間はない」というニーズを持ってecサイトで商品を購入した場合、多くの顧客はすぐに商品を手にしたいと考えます。
「これが欲しい」と思ったものが届くまでに数日〜数週間かかるのであれば、わざわざecサイトで注文しなくても自分で買いに行ける可能性もあるからです。
ecサイトを利用するメリットは「いつでも商品を購入できる」「商品がスピーディーに届く」という点であり、スピーディーな受注から納品までの過程が重要視されています。
返品対応が起こりやすい
ecサイトのデメリット、それは「返品対応が起こりやすいこと」です。
ecサイトは実店舗のように「商品を直接手に取って確認する」という行為ができません。
そのため、商品を購入して手元に届いてから「思っていたのとは違った」「買った服のサイズが予想よりも小さいor大きかった」など返品する顧客が多いのです。
事実、ecの返品率は、実店舗の3倍と言われています。
他にも、実店舗で実際に店員と会話をして購入したわけではないため「返品するハードルが低くなる」という点もecならではのメリットでありデメリットでしょう。
ec物流の主な業務内容
次はec物流の主な業務内容を解説します。
入荷・検品
「入荷・検品」の作業は、全体の効率性を左右する重要なプロセスです。
商品が倉庫に到着した際、数量や品質、状態を確認する「入荷検品」作業が行われます。
- 商品の受け取り:輸送業者から商品を受け取ります。
- 数量確認:商品の数量をチェックします。
- 品質検査:商品の状態や品質を確認します。
この作業は、顧客からのクレームを未然に防ぐために必須です。
間違った商品が出荷される、商品に欠陥があるなどのトラブルを防ぐため、入荷検品作業は丁寧に行われます。
ec物流の業務では、この「入荷・検品」が初期段階であり、その後の作業の流れをスムーズにするためにも重要な工程となります。
保管
「保管」は、商品を倉庫内で適切に管理するプロセスです。
商品の安全性や質を確保するための適切な配置や環境設定が含まれます。
具体的には、以下のような業務が行われます。
- 商品の入庫:商品が倉庫に到着したら、適切な場所に配置します。商品の種類やサイズ、保管環境要件(温度や湿度など)に基づき、最適な場所に保管します。
- 在庫管理:商品の数量や位置を常に把握し、必要に応じて再配置します。これにより、商品が欠品することなく、効率的な出荷が可能となります。
- 保管環境の最適化:商品が最高の状態で保たれるよう、温度や湿度などの環境を調整します。
これらの一連の作業は、顧客にとって最高品質の商品を迅速に提供するために、非常に重要なプロセスの一つです。
ピッキング・出荷検品
ピッキングは、顧客の注文に応じて商品を倉庫から正確に取り出す作業のことを指します。
ec物流では、一つひとつの商品を間違いなくピックアップするために、倉庫管理システムと連携し、バーコードスキャナーなどの最新の技術を活用しています。
一方、出荷検品は、ピッキングされた商品が注文情報と一致するか確認するステップです。
この段階は、商品の種類や数量、梱包状況などを徹底的にチェックし、顧客が注文した商品を適切に届けるための大切なプロセスです。
取り扱う商品が増えると、人員不足によってヒューマンエラーが起こる可能性もあります。
そのため、ロボットなど最新技術を導入してミスのないよう取り組む意識も大切です。
梱包
「梱包」は、製品の保護と同時に、顧客満足度を高める重要なプロセスです。
- まず、製品の種類や形状に応じて適切な梱包材を選びます。
- 次に、製品を保護しながら効率よく梱包します。
- 最後に、配送ラベルを貼ります。
顧客が「商品を購入しようか」と迷うポイントに「梱包問題」があります。
例えば、自分自身で購入すると重いものであったり、近くのお店では購入できないものであったりすると「ecサイトを利用しようかな」と考えます。
しかし、商品の梱包が適切ではなかった場合、購入した商品の破損や故障を引き起こす可能性が大いに考えられるでしょう。
このような状態が起これば返品対応だけでなく、返金対応、そして顧客の信頼度を低下させてしまうリスクもあります。
これらの点から、事前に物流会社と相談して適切な方法を選ぶ必要があるのです。
出荷
「出荷」は、商品が倉庫から配送元へ移動するプロセスを指します。
出荷作業は次のとおりです。
- 商品のピックアップ: 注文が確定した商品を保管場所からピックアップします。位置情報やピッキングリストを使用して、効率よく商品をまとめます。
- 出荷検品: ピックアップされた商品が注文内容と一致するかを確認します。
- 梱包・発送: 検品が完了した商品を梱包し、顧客指定の配送方法で発送を行います。
ec物流の出荷は、一連の流れを正確かつスピーディに行えるかが求められる作業です。
商品の取り違えや、発送先の間違いは許されません。こうした作業を通じて、顧客満足度の向上と信頼性の確保を図るよう意識しましょう。
ec物流の効率化を図る4つのポイント

ec物流を効率化させることは、ecサイトの売上や顧客満足度の向上につながります。
ec物流で効率化を図るために意識するべき4つのポイントは次のとおりです。
在庫管理
在庫管理は、ec物流を円滑に進行させるために必要な業務の一つです。
適切な在庫管理が行われていない状態だと、購入希望の商品がすぐに手に入らないという事態になり、顧客満足度が著しく低下する可能性があります。
このような事態を防ぐためには次のポイントを意識しましょう。
- 在庫の入出をリアルタイムで把握する。
- 過去の販売データをもとに、商品ごとの必要在庫量を計算し、適切な発注を行う。
- 在庫の移動や保管場所の管理等、物流全体を見渡して最適な在庫管理を行う。
これらを適切に行うことで、スムーズな商品の流通実現に貢献してくれるでしょう。
また、顧客満足度を高めるためにも役立ちます。
配送システムの最適化
配送システムの最適化も円滑なec物流において重要な業務の一つです。
適切な運送会社の選択、配送ルートの効率化、配送スピードの向上などが例です。
例えば、運送会社の選択では、料金、サービス内容、配送エリアを考慮しながら、最も効率的かつコストパフォーマンスに優れたものを選びます。
また、配送ルートの効率化では、商品到着までの時間短縮や輸送コストの削減を目指し、ITシステムを活用して最短ルートを計算します。
ほかにも、配送スピードの向上は、顧客満足度向上に直結する大切な要素です。
注文から商品到着までの時間を短縮するため、納品日時の予測精度を高めるなどの取り組みが求められるでしょう。
これら全てが組み合わさった時、最適化された配送システムが作られ、ec物流全体の効率が大幅に向上します。これが、配送システムの最適化を目指す一つのゴールとなります。
データ分析による見える化
データ分析による見える化は、非効率な部分を把握し、今後のec物流をより良いものとするためにも重要です。
ほかにも、収集したデータの分析は、在庫管理の最適化を図ることにも役立ちます。
例えば、どの商品がどの時期によく売れるか、一日の中でどの時間帯に注文が集中するかなどの傾向を掴むこともできます。
これにより、適切な在庫量を確保し、無駄な在庫を減らすといった効率的な運用ができるようになるでしょう。
ほかにも、配送データの分析によって、配送ルートの最適化や配送時間の短縮を図れれば、顧客への配送スピードを向上させられます。
これらのデータ分析は、ec物流の品質向上に対する重要なステップとなります。
物流作業を代行会社に依頼する
ec事業者が物流作業をすべて自社で行うのは、コストや手間がかかります。
そこで利用されるのが物流代行会社です。
物流代行会社は、商品の入荷から出荷までの一連の作業を代行してくれます。
これにより、ec事業者は業務コストを削減し、商品管理やマーケティングに集中できるというメリットがあります。
また、物流代行会社は物流の専門家であるため、効率的な在庫管理や配送システムの最適化を行い、コスト削減に繋がることも期待できるでしょう。
物流代行会社の選定時には、納期管理や品質管理がしっかりと行われているか、自社のビジネスモデルや商品特性に合ったサービスを提供しているかの確認が大切です。
おすすめのec物流会社4選
次はおすすめのec物流会社を4選紹介します。
アートトレーディング株式会社

アートトレーディング株式会社は「製作」「運営」「コンサルフルフィルメント」まで一気通貫で支援して15年以上の実績を持つ会社です。
アートトレーディング株式会社には、いままでに培った経験やノウハウを基にec在庫管理と物流管理が行える「mylogi」を採用しています。
mylogiの業務フローに従って作業を進めるだけで「業務改善」や「在庫を正確に管理できる」など作業スピードの効率化に役立ってくれます。
また過去には200件以上のecサイト構築運用経験を持っていることから、ec物流以外の「ecサイト」「ec販売」に関する点でも頼れる存在と言えるでしょう。
スクロール360

出典:スクロール360
スクロール360は「物流代行」や「ec運営代行」「通販システム構築」などecサイトでの業務を360度サポートしてくれるサービスです。
通販物流歴は30年以上の老舗で「化粧品」「アパレル」「雑貨」「本」「食品」などさまざまな商品を取り扱える点が大きな魅力となっています。
ほかにも、ギフトラッピングや商品加工などの業務にも対応しており、導入することによって顧客満足度の向上にもしっかり貢献してくれるでしょう。
ec物流の導入によって、顧客が求める幅広いニーズに随時対応できるecサイトを運営したいと考えている企業や個人の方におすすめです。
ウルロジ(ディーエムソリューションズ株式会社)

出典:ウルロジ
ウルロジは、商品の保管から出荷まで一気通貫で代行してくれるサービスです。
ec事業者側が行うのは「倉庫管理システムに商品を登録するだけ」で、商品の検品作業からピッキング、梱包から発送まですべてウルロジが対応してくれます。
また専用のチャットツールを使用すれば、オンラインで倉庫への出荷指示もできるため、利便性の高さも魅力です。
ほかにも、ウルロジを提供する「ディーエムソリューションズ株式会社」は、自社倉庫を持っているため、他のec物流会社と比較して低コストでの利用もできます。
オープンロジ

出典:オープンロジ
オープンロジは、いままでに10,000社以上の導入実績がある大手ec物流会社です。
全国に50拠点のフルフィルメントネットワークを持っており、商品の入庫から出庫までスピーディーに進められることや、オリジナル梱包材を使用した運搬や三温度帯にも対応できるなど、幅広いニーズに対応しています。
また初期費用や固定費用は無料であるため、低コストで高いクオリティのサービスが受けられる点もオープンロジならではの魅力と言えるでしょう。
ほかにも、ソフトウェアによる自動化や効率化によってすべてをオンラインで完結できる点も導入会社から高い評価を得ています。
EC物流お任せくん

EC物流お任せくんは「3PL」や「4PL」「ec物流」に「輸配送」など流通加工から国際物流まで幅広いニーズに対応しているSBSグループが展開しているサービスです。
入庫〜出荷はもちろん、流通加工にラストワンマイルなどec物流のあらゆるフェーズをすべてサポートしてくれるサービスで、近年は様々な企業に導入されています。
SBSグループの売上高は約4,300億円、国内外拠点の数は700を超えるなど総合物流企業としても知名度が高く、信頼性も抜群です。
今後も更にecセンターを増やしていく予定があるとのことで、幅広い場所に対応できる拠点の豊富さは、様々なニーズを持つ顧客の満足度の向上も狙えるでしょう。
ec物流会社を選ぶ際のポイント
次はec物流会社を選ぶ際のポイントを解説します。
導入実績と信頼性
EC物流の導入において、その会社がどれだけの実績を持つかは重要なポイントです。
成功した導入事例が多い会社は、物流システムの構築ノウハウを有しています。
また、信頼性もまた大切な要素です。トラブルが発生した際の対応力や、納期遵守の厳守、物品の安全性や品質保持など、業務遂行能力の高さが求められます。
そのため、どの位の企業に導入されているか、信頼できるのか、はしっかり確認しておくことで予期せぬリスクを回避することにつながります。
立地
ec物流会社を円滑に進めるためには立地の良さも大切です。
中継地点が近い方が、商品の配送時間を短縮できるため、顧客満足度の向上につながります。特に、ecサイトでの注文商品は、一日も早く手元に届けるられるかが求められます。
次に、立地の良さは、災害時や緊急時の対応力にもつながります。
適切な立地は、リスク管理の観点からも重要と言えるでしょう。
最後に、立地によっては、物流コストを抑えられます。例えば、主要な道路や港、空港などへのアクセスが良い場所であれば、輸送費用を削減できます。
物流効率化やリスク管理、コスト削減など、様々な面で「立地」は大切な要素です。
料金形態・コスト
ec物流会社を選ぶ際には、料金形態・コストも重要な要素の一つとなります。
例えば「固定費ベース」の料金体系は、毎月一定のコストが発生します。一方、「変動費ベース」の体系では、出荷量に応じたコストが発生します。
どの料金体系を採用しているかは業者によって異なるため、業種や業態に合わせた選択がecサイトの売上や顧客満足度の向上につながるのです。
コスト面で最適な選択をするためには、自社の業務規模や出荷量の変動をしっかりと把握し、それに合った料金形態を吟味し、選択しましょう。
まとめ
本記事ではec物流について特徴や効率化を図る4つのポイント、そしておすすめのec物流会社を4選紹介しました。
ec市場は今後も拡大を続けていくと予想されていることから、様々な企業や個人の方がec業界に参戦すると考えられるでしょう。
その中で顧客のニーズを掴み、顧客が求めるサービスを提供するためには業種にあわせたec物流の導入が必須です。
本記事を参考に効率の良いec物流を導入し、売上と顧客満足度をゲットしましょう。